世界中の飢きんを救った芋の栄養価

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いも

 

★「主食」として、「野菜」として役目をこなす強者

洋の東西を問わず、芋は昔から貴重な食料とされていました。エネルギー源となるでんぷん(炭水化物)が主成分であるため小麦や米に代わって主食」としての役割も果たしてきたのです。しかも、ビタミン類や食物繊維なども豊富に含むため、「野菜」としても食べられています。そして見逃せないのが、カリウムが多いという点でしょう。カリウムは体内の余分な塩分を体外に排出する成分です。漬物、味噌汁、保存食品など、塩分の多い食事をしがちな日本人にとっては、とても大切な栄養素なのです。高血圧の予防にも役立ちます。

・じゃが芋
じゃが芋の成分を見ると、エネルギーは100g中73kcalで、白米(炊飯)の半分以下です。このほか、ビタミンCやビタミンB1などのビタミン類、カリウム食物繊維も含まれています。手っ取り早くダイエットしたい人はご飯の代わりに食べると良い、といわれることがありますが、その理由もうなずけます。

・さつま芋
エネルギーはじゃが芋より高いけれど、ご飯よりは少し低いという感じです。ビタミンCはじゃが芋とほぼ同じくらいで、ビタミンEや、肉質の黄色い品種にはβ-カロチン(体内でビタミンAに変化)も含まれています。また、食物繊維が豊富なことでも有名ですね。美容食としても注目されています。

・里芋
芋類の中で最もカロリーが低いのが里芋です。主成分はほかの芋と同じくでんぷんで、たんぱく質(特に必須アミノ酸のリジン)も多く含んでいます。もちろん、カリウム食物繊維も豊富です。

・山芋
古くから「滋養強壮」に良いとされてきた山芋は、唯一、生で食べられる芋です。その理由は二つあります。まず一つは、でんぷんの一部が既に消化された形になっていることです。そしてもう一つは、でんぷん分解酵素、アミラーゼの存在です。でんぷんが主成分の芋類は通常、火を通さなければ消化できず食べられません。ところがアミラーゼが多量に含まれていると、生でも食べられるのです。また、ほかの食品のでんぷんの消化も助けるため、消化の悪い麦飯と一緒に胃に流し込んでも問題なく消化してしまいます。

 

★芋のビタミンCは調理で壊れにくい

野菜や果物に含まれているビタミンCは、通常は熱を加えると多くが壊れてしまいます。でも、芋に含まれているビタミンCは少し違います。半分以上がそのまま残ってくれるのです。たとえば、生のじゃが芋100g中のビタミンCは35㎎ですが、水煮にしても21㎎。さつま芋も生では29㎎で蒸しても20㎎と、3分の2程度が残っています。ところが、たとえばキャベツの場合、生では41㎎あったビタミンCは、茹でると17㎎まで減ってしまうのです。なぜ芋類のビタミンCは野菜に比べて壊れにくいかというと、理由は簡単です。芋にはでんぷんが多く含まれていますが、このでんぷんがビタミンCをしっかりガードしているため、熱を加えてもなかなか壊れないのです。

 

★ダブルの食物繊維でお腹スッキリ!

芋類には腸に良い食物繊維が豊富に含まれていますが、もう一つ、注目したい点があります。それは、「水溶性の食物繊維」「不溶性の食物繊維」の両方が、適度に含まれているということです。食物繊維は便通をよくすることで知られていますが、水溶性と不溶性とでは、その働きに微妙な違いがあります。水に溶けにくい不溶性の食物繊維は便の量を増やし、水に溶けやすい水溶性の食物繊維は糖代謝やコレステロール濃度を正常にする働きがあるのです。どちらも体のためには必要な食物繊維ですが、芋類には、これらがバランス良く含まれているというわけです。因みに、里芋や山芋のヌルヌルは水溶性の食物繊維です。

 

★里芋のヌルヌルには薬効がある?

里芋には独特のヌメリがあります。あのヌメリはガラクタンという糖質(炭水化物)と、たんぱく質が結合したものです。実はこのヌルヌルに里芋の底力が隠されています。まず、ガラクタンには血中のコレステロールを取り除く働きがあり、高血圧症や糖尿病の人に効果的とか。そして、消化を助け、解毒作用のあるムチンという成分も含まれています。ムチンは胃腸や肝臓の働きを活発にするため便秘の予防に役立ち、脳を刺激してくれるので老化防止にも良いと考えられているそうです。

 

★元気が出ないときは山芋でパワーアップ!

山芋には各種酵素やアミノ酸がたっぷり含まれています。特に。消化酵素であるでんぷん分解酵素を大量に含んでいるため、胃もたれ(消化不良)、胃のムカつき、下痢などに効果があるとされています。このほか、血糖値を下げてくれるため、糖尿病の予防や改善にも効果的といわれています。また、眼精疲労や仮性近視、老眼などの目の病気にも良いとか。さらに、夏バテ、高血圧、肝臓病などへの効果の発揮もきたいできるそうです。まさに「滋養強壮」パワーですね!

 

 

 

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